バルセロナという独特の文化をもつサッカークラブ

FCバルセロナは、サッカークラブにとどまらず、文化、アイデンティティ、美学をもって世界中で愛されるクラブとして、サッカーファンでなくてもそのクラブ名を一度は聞いたことがあります。

ホームタウンはカタルーニャ地方首都になるバルセロナは、その独特の文化がクラブの精神に深く刻まれています。

クラブは地元のアイデンティティを強く受け継いでいます。カタルーニャはスペイン内で独自の文化や独自の言語であるカタラン語が公用語になっており、これがクラブに独自の特色をもたらしています。バルセロナFCはクラブとしてだけでなく、地域の象徴として親しまれています。

バルセロナの本拠地であるカンプ・ノウは、長らくクラブの象徴となっています。しかし、カンプ・ノウの工事に伴い、エスタディ・デ・モンジュイックを新しい本拠地としており、工事後にまた、カンプ・ノウに本拠地を移します。

他のクラブとは違う若手選手の育成にも力を注いでいます。その中心には下部組織であるラ・マシアと呼ばれるクラブのユースアカデミーです。ここから育った選手たちは、クラブの哲学である美しいパスサッカーのスタイルを受け継ぎ、トップチームで活躍しています。リオネル・メッシ、アンドレス・イニエスタ、セスク・ファブレガスなど、世界的なスター選手たちもこのアカデミー出身で、幼いころから身に着けているパスサッカーをトップチームでも発揮することのできる実力を蓄えます。
日本代表の久保建英もラ・マシア出身選手であり現在は欧州サッカーで活躍しています。

このクラブはいつの時代でも美しいサッカーのスタイルで知られています。ポゼッションを大切にし、ボールを持ったまま相手を翻弄する攻撃的なスタイルはティキ・タカと呼ばれ、サッカーファンの心を掴んでいます。

首都のバルセロナにとってサッカークラブ以上の存在であり、カタルーニャのアイデンティティ、歴史、美学を背負っています。

徹底したパスサッカーの裏にはラ・マシアの若手育成、そして美しいサッカーのスタイルが、バルセロナを世界的なクラブとして輝かせています。これからもクラブはその伝統を守りつつ、新たな歴史を築いていくことでしょう。